セミナー

ウォルマートの成功哲学」を読んで

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こんにちは。
篠原継之助です。

まず最初にお礼をお伝えさせてください。

4月にオープンした馬込のお店、「GIFT COMMUNICATION」がおかげさまで大盛況をいただいてます。
たくさんの方にご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

また、お店の運営に携わってくれているスタッフの力があってこそです。
この場を借りて感謝申し上げます。

ボクにとって小売業への参入は初めての経験で新しいチャレンジでした。
初めてだからこそ、小売業で成功している企業から学ぼうと思い、「ウォルマートの成功哲学」という本を手にとりました。

ウォルマートの成功哲学


(出典:ダイヤモンド社公式HPより

今回、この本を読んで学んだウォルマートが成功したエッセンスを御紹介していきます。

小売業世界NO.1ウォルマート

まず、ウォルマートという企業について簡単ですが紹介していきます。

ウォルマートは世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、世界最大の売り上げを誇る企業です。
その規模は2020年1月期の業績で売上高が前期比1.9%増の5239億ドル、営業利益が6.3%減の205億ドルもあります。
(参考サイト:DIAMOND Chain Store

この売上高は世界の企業の中で圧倒的で、2位以降とも1000億ドル程差をつけており、小売業の中では2位のコストコ・ホールセールとは3000億ドル以上差をつけています。
(参考サイト:RANK1

そして、現在世界27カ国に展開しており、総店舗数は1万店舗を超えています。

ウォルマートのスタッフ


(出典:Wolmart公式HP

こんなにも大きな企業であるウォルマートもはじめは町の雑貨屋でした。
創業者のサム・ウォルトンが「自分の店を持ちたい」という夢を抱き、1945年に雑貨屋を出店したところから、ウォルマートの歴史が始まっています。
町の雑貨屋がなぜ世界最大の企業になることができたのでしょうか?

共通基盤が圧倒的結果をつくる

ウォルマートがここまで圧倒的な結果を作
り続けているのはなぜなのか、気になりますよね。

「ウォルマートの成功哲学」の著者であり、ウォルマートの元上級副会長のドン・ソーダクィストは著書の中でウォルマートが上手くいった秘訣について次のように述べています。

「秘密や魔法のようなやり方は何もない。」
「私たちはただ勤勉に働くだけでなく、仕事を大いに楽しむように心がけてきた。」
引用:序文P10、P15

継続は力なりといいますが、まさにひたむきに努力し続けてきたことがウォルマートの1番の強みなのかもしれません。

また、ドン・ソーダクィストはこうも述べています。
「ウォルマートの成功の最大の要因は、何百万人ものアソシエイト(従業員)の間に、ある共通の基盤を築き上げることに努力を傾注してきたことにあると考える。」
引用:第3章 P55

ここで言っている共通の基盤とは、ウォルマートの三つの信条のことです。
①私たちは、すべての人を尊敬します。
②私たちは、お客様のために尽くします。
③私たちは、常に最高を目指します。

組織として当たり前のことを言っているように感じますが、本当に凄いのはウォルマートの企業カルチャーによって、それが実現していることです。

先に記載したように、ウォルマートは世界27カ国に展開しており、お店も1万店舗以上出店していて、総従業員数が200万人を超える圧倒的な規模の企業になります。
これだけの規模にかかわらず、従業員1人1人が価値観の共有を図れていることが驚きです。

ウォルマートの基盤を浸透させた施策とはどのようなものなのでしょうか。
その施策について特に共感したものをご紹介します。

日々企業カルチャーに触れ続ける習慣

ウォルマートがなぜこれほどまでに価値観を共有できているのか?
その理由は、コミュニケーションをとる量とチームワークを重要視しているからだと思います。

ウォルマートが1週間で1番重要視しているミーティングが、サタデー・モーニング・ミーティングです。
このミーティングは、意思決定と企業カルチャーの共有をすることで、しっかりと3つの信条を組織全体に浸透させているのだそうです。

また、形式ばっておらず、ビジネスの話をするだけではなく、時には参加者によるのど自慢大会や素人演芸大会が始まったり、ゲストスピーカーを招いて講演会を行ったりしているのだとか。

参加者が自由に発言することができ、1000人以上の参加者でコミュニケーションを取る機会となっています。
このサタデー・モーニング・ミーティングはウォルマートの決起集会のような位置付けであり、明るく躍動感溢れるムードをつくり出す役割と、なんでも共有することができる風通しの良さを担っています。

その結果、ウォルマートの従業員であれば誰に質問しても、三つの信条を必ず答えることができるほどに企業カルチャーが浸透していっています。

もう一つご紹介するウォルマートの取り組みがウォルマート・チアーです。
この取り組みはウォルマートの企業カルチャーの象徴的な取り組みとして知られています。

ウォルマート・チアーは会議の最初と最後に必ず行われている呼び掛けで、ウォルマートの企業カルチャーを全員で大声で合唱します。
この時、リズムを合わせつつ体を動かし、全員で行うため、一体感が生まれます。
一体感が生まれることで、チームワークがよくなります。

イメージは学生時代にやったマイム・マイムなどのダンスが近いのではないでしょうか。
ダンスをした後って普段話してないクラスメイトとも打ち解けたりしますよね。
そういう役割をこのウォルマート・チアーは担っているのだと思います。

つまり、このウォルマート・チアーによって企業カルチャーを共有しつつ、ウォルマートのチームワークが高まっているんですね。

さいごに

ボクは今回この「ウォルマートの成功哲学」を読んで、学んだことを生かして、次の2つを実現させます。
①お客様にも、地域の方にも、スタッフにも、愛される店になること!
②スタッフの中から、新たに出店にチャレンジしていく人材が出てくること!!

そのためにボクがつくっていく企業カルチャーは、明るく楽しい空気で、率先垂範で自分が一番に動き、お互いを承認しあっていく文化です。

皆様、ご一読いただきありがとうございました。

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