みなさん、こんにちは。
篠原継之助です。
経営者として努力をし続けてきて早10年が立ちました。
おかげさまで家内と一緒にギフトショップの店舗も構えることもできるようになりました。
小売店を出すにあたって、様々な商材や、出店方法、ビジネスモデルなどを勉強しました。
中でも目を引いたのが「ボランタリーチェーン」という業態。
個人同士でタッグを組んで運営していくというビジネスモデルです。
フランチャイズとの違いや、ボク自身の感想をお伝えしていきます。
ボランタリーチェーンとは何か?
まず、「ボランタリーチェーン」という言葉はあまり聞き慣れてなかったのでその定義からご紹介します。
「ボランタリーチェーン」の定義は、
“独立小売店が同じ目的を持った仲間達と組織化し、チェーンオペレーションを展開している団体”
(引用:一般社会法人 日本ボランタリーチェーン協会)
だそうです。
つまり、業態としてはチェーン店をイメージするとわかりやすいかと思います。
ただし「独立小売店」同士というところがミソです。
ボランタリーチェーンとフランチャイズとの主な違いは?
ローソンやセブンイレブン、マクドナルドなどのフランチャイズチェーン(以降、FC)とは明確に異なります。
FCはJFAフランチャイズガイドによると
”フランチャイズとは、事業者(「フランチャイザー」と呼ぶ)が、他の事業者(「フランチャイジー」と呼ぶ)との間に契約を結び、自己の商標、サービス・マーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、および経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、一方、フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいう”
(引用:JFAフランチャイズガイド)
例えば、
ローソンなどのFCは、加盟店はすべてローソンの業務形態です。
仕入先やプライベートブランドは同じで、
「自分のところの店舗だけファミチキを置きたい」
ということはできません。
また、FCは事業者として本社があり、加盟店は本社へのロイヤリティーを支払って、お店を利用させていただくという主従の関係をとっています。
それに対してVCは、
主体の事業者自身も加盟店に含まれる平等の関係です。
仕入先は一緒だけど、業態は自由で、不動産業をやろうが、飲食店をやろうが、ホームセンターをやろうが問題ありません。
例えば、「株式会社コスモべーリーズ」はボランタリーチェーンとして主体事業店であり、加盟店には、
・不動産
・便利屋
・介護
・事務機器
・住宅設備販売
・リサイクルショップ
・新聞店
・ホームセンター
・コンサルタント
・理美容院
などなど、合計約80もの業種があるそうです。
(参考:株式会社コスモスベリーズ 公式HP)
VC背景と本質的なメリット
日本でVCの業態が始まったのは昭和30年代です。
聞き覚えが少ない割にはかなり昔から誕生していたものだったんですね。
当時政府の政策で、中小企業が大企業とビジネスで戦っていけるようにという背景があるようです。
VCのメリットはなんと言っても自由度!
主体事業者との関係が横で位置づくられているため、
・加盟店の意見も反映されやすいこと
・独自の業態で参加しているため、地域やコミュニティのニーズに柔軟に応えられること
・仕入れ先を統一することでコストを抑えられること
などが挙げられます。
意欲的な事業者はより成果を出しやすい仕組みだなと感じました。
まとめと所感
VCはFCと比べて、独自色が出しやすいビジネスモデルです。
個人商店や小規模事業者が大手起業と戦いうるビジネスモデルだと思いました。
その業態で勝負するときに大事なのはシステムや本部に依存せず、それぞれの店舗が主体性をもって事業展開していく必要がありそうですね
逆に言えば、主体的に行動しまくれば、成果を出しまくれるということもできそうです。
ボク自身、経営者の師匠からどんな業態、仕組みでも成果をつくる人になることを学んできました。
VCはそのビジネスの基礎基本が反映されやすい業態だと感じましたし、
どんな業態だとしても、誰が動かすかで成果がつくれるかつくれないかは決まる、ということは変わりないなと感じるいい機会でした。
ちなみにVCに関しては小売店を出すにあたっていろんな仕組みを調べたときに見つけた業態でしたが、
父から「今の50代、60代の人間からすると、VCは特段珍しい小売り業態ではなかった。」
とメッセージをもらいました。
新しい分野へ情報収集することも大事ですが、先人の方々の知恵や編み出した手法から学ぶことはたくさんありますね。
自分自身まだまだ未熟なので、これからも勉強、実践を通してよりよいものが提供できるよう邁進します!
皆様、ご一読いただきありがとうございました。