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席次マナーをマスターしよう

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こんにちは。

篠原継之助です。

皆さんは席次マナーについてしっかりと把握されているでしょうか。

近年はコロナの影響が徐々に少なくなってきた事もあり、人と直接会うという機会も増えていると思います。

「席次」は目上の方や相手への敬意の表れなので間違えると相手にとても失礼になるため、席次のルールはきちんと覚えておくことが大切です。

スマートに動ける席次マナーをマスターして相手への敬意やおもてなしができるようにしていきましょう。
今回参考にしたのはlife theater(https://life-theater.jp/archives/105)です。

上座と下座の基本

「席次」とは会議室、応接室、乗り物などの座る順番のことを言います。

席次には「上座」と「下座」があり、座る位置によって相手に敬意を示したり、もてなすという意味が込められています。

上座は

・お客様を案内する席

・社内であれば役職の高い人が座る席

・一般的には出入り口から一番遠い席

・その空間で美しい眺望が望めるなど、景色や居心地の良い席が上座になるケースもある

・和室では、床の間に近い席

 

下座は

・自分や役職のない人が座る席

・出入り口から一番近い席

・手前の席

 

席次の知識が身についていると、いざという時に「こちらへどうぞ」と相手に声をかけたり、自分の座る席もすぐに判断できるためスマートに動けます。

 

オフィス編

 

1.応接室の場合

出入り口から最も遠い席が上座になります。

長椅子と一人用の椅子であれば長椅子が上座になります。

 

応接室での上座は

・出入り口から一番遠い席

・2人以上座れる長椅子、ソファ

・事務所の応接室であれば事務机から遠い席

・景色の良く見える席

 

下座は

・出入り口から一番近い席

・一人掛けの椅子、ソファ

・事務所の応接室であれば事務机から近い席

椅子にも格があります。

一番格が高いのは長椅子、その次に一人掛けの肘掛け椅子や背もたれのある椅子、その次が背もたれのない椅子になります。

 

2.会議室の場合

テーブルの配置は、環境によって様々ですが一般的なレイアウトはテーブルを挟んで向き合う対面型です。

 

対面型は

・社内の人だけであれば奥が上座の基本ルール

・お客様との商談時はお客様側と社内側に分かれて向き合う。その際もお客様が出入り口から遠い席になるようにする

・基本は上位者が奥から順に座るが、上位者が中央に座って打ち合わせをするケースもある

 

コの字型・ロの字型は

・「奥が上座」ルールに加えて議長から見て右側が上座

・議長席が中心、議長に近い方が上座

 

となりますが、部屋の状況や組織によって上座下座のルールは様々なため臨機応変に対応することが大切です。

 

3.エレベーターの場合

上座は操作盤の後ろ側、エレベーターの奥で、下座は操作盤の前となりますが、先に人が乗っている場合や出退勤ラッシュの時などは他の人を待たせないために素早く乗り込むことが大切です。

 

先に乗っている方が操作盤の「開」ボタンを押してくれている場合は、軽く会釈をしたり「ありがとうございます」と一言添えて奥に乗りましょう。これは降りる時も同様です。

 

4.階段、エスカレーターの場合

ポイントは目線の位置です。

自分よりもお客様が高い位置に来ることを意識します。

そのため、上がる時はお客様が先、下がる時は自分が先になるようにしましょう。

ただし、「お先に失礼します」と一言添えれば案内者(自分)が先に行ってもかまいません。

 

乗り物編

 

乗り物の上座下座の判断基準も奥か手前かで判断します。

 

1.新幹線・飛行機の場合

進行方向に向かって窓側が上座、通路側が下座、3列シートの場合は窓側、通路側、中央の順番に上座から下座になります。

 

2.タクシーの場合

タクシーや運転手付きの車の場合、運転手の後ろの席は一番安全なので上座です。

3人で後部座席に座る場合は上座から一番奥、手前、中央の順です。

 

人数によって助手席も使用する場合は、行き先を告げたり支払いをする役割として助手席が下座になります。

 

3.自家用車の場合

自家用車や社用車で上司やお客様が運転する場合は一番ゆったり座れる助手席が上座です。

後部座席の考え方はタクシーと同様です。

 

飲食店編

外のカフェを利用してお客様と会う場合、出入り口から遠い席が上座にあたるので、奥の席をお客様に勧めましょう。

また、食事会など和室を利用することがあれば床の間があるかどうかもチェックポイントです。

「床」とは一段上がった神聖な場所です。床の間がある和室であれば、床の間に近い席が上座になります。

さいごに

ここまで、様々なシーンでのマナーをお伝えしましたが、ビジネスマナーはマニュアル通りの対応がベストとは限りません。

 

席次の基本を理解した上で、相手や状況に合わせて臨機応変に対応することが一番良い対応です。

 

相手の好みや景色が見えるポイントなど、どこに座っていただくのが相手にとってベストなのかを考えて選択していきましょう。

 

タクシーの乗り降りなどでもご高齢の方やお体の不自由な方の場合は席次のルールよりも相手に配慮した言葉や行動が大切です。

 

基本的には席次のルールに則り、迷った時は「どちらの席がよろしいでしょうか」や「○○でよろしいでしょうか」と相手に伺うのも一つの手です。

相手が下座を希望した場合は、「では失礼いたします」と言って遠慮なく上座に座りましょう。

 

基本を押さえつつ、相手に配慮することによってお互い気持ちよく過ごせるような空間づくりを心掛けていくことでより良い関係性を築くことができます。

 

ご一読いただき、ありがとうございました。

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